花火を撮影する場合は撮影時のカメラの設定を把握しておく事が重要です。
ほとんどのデジカメは夜景モードが用意されているので、そのままでもそれなりのものは撮れますが、少しの設定を覚えるだけで表現の幅が一気に広がります。
以下の設定内容は人物を含まない場合の一例です。
強制オフにします。
そもそもフラッシュの光がとどく範囲が4~5m程度なので遠景を撮る場合は必要ありません。
フラッシュの設定がオートになっていると、夜は暗いので発光してしまうので注意してください。
発光してしまうと暗いときには気づかないような写ってほしくない物も写ってしまう事があります。
遅めに設定します。
撮影する花火の種類や撮りたい影像にもよりますが、1秒以上にしておいたほうが無難です。
花火は光の点が移動し、その軌跡が花形に見えるものなので、露光時間が短すぎるとただの点になってしまいます。
ですが、シャッタースピードを遅くすると今度は手ぶれの影響を受けやすくなるので、出来るだけ動かないでシャッターをきるように注意してください。
可能であれば三脚の使用、もしくはどこか安定する場所にカメラを置いて撮影する事をお勧めします。
高速シャッターを切る必要がなく、遠景なので被写界震度も気にする必要がない為、開放側にする意味があまりありません。(花火の種類にもよりますが)
一般的に夜景は絞り込んだほうが良いと言われています。
ただ、絞り込むほど光の回折現象(デジカメの場合は一部の機種でしか見られません)が生じて光源がクロス状になるので、これは撮影者の好みによるところが大きいと思います。
低めに設定します。
花火の性質上、高速シャッターは使えないので高感度にする必要性がありません。
低感度に設定しておいたほうがノイズの少ない綺麗な写真が撮れます。
無難に1秒での撮影。
1/100秒で撮影。
シャッタースピードが速すぎる為、軌跡が写らないので点になってしまっています。
8秒で撮影。
8秒も動かないでいるのはカナリつらい。
花火はそれなりに写っていますが地上のイルミネーションはブレブレです。
1秒で撮影。
普通に撮ってもブレてしまうとこうなります…。
まとめて花火があがった場合。